トピックス,マテリアル他編
米・Genomatica(Geno社)の世界最大のバイオBDO工場がアイオワ州で稼働開始(2025.10)
産業用バイオ製造技術のリーディングカンパニーである米国のGenomatica(Geno社)は、世界最大のGENOバイオBDO(1,4-ブタンジオール)製造工場の操業開始を発表した。
アイオワ州エディビルに建設されるこの新工場は、Geno社独自のバイオ触媒とプロセス技術を活用し、米国産植物由来糖から単一段階の発酵プロセスで1,4-ブタンジオール(BDO)を生産する。Geno社からライセンス供与を受けたこの施設は、CargillとHELM 社の合弁会社であるQore社によって運営されている。Qore社は、主要ブランドが化石燃料由来の化学物質をより持続可能な植物由来の代替品に置き換えることを支援するために設立された。
Geno社は、GENOバイオBDOプロセスを発明、スケールアップ、そしてエンジニアリングし、世界中のメーカーにライセンス供与している。この技術は、2016年に最初のライセンスプラントが稼働を開始した際に商業化された。Geno社のバイオBDOプロセスは、追跡可能で責任ある調達に基づく再生可能な植物由来の原料の使用を可能にし、化石燃料由来の原料の代替を可能にする。このプロセスは、従来の化石燃料由来のBDO生産と比較して、BDO生産に伴う温室効果ガス排出量を最大90%削減すると期待されている。Qore社は今週、新工場での生産開始を正式に発表した。
