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出光興産、全農グレインとSAF原料の植物油確保と北米でのビジネス展開向けて協業MOU締結(2024.4)
出光興産㈱は、全国農業協同組合連合会の子会社である全農グレイン㈱(米国・ルイジアナ州コビントン市)と、SAFサプライチェーン構築の戦略的協力に関する覚書(MOU)を、締結したと発表した。本締結は、SAF製造技術のひとつであるHEFA技術向けの多様な植物油原料確保を目的としており、今後、北米でのSAFビジネス展開を目指すと共に、国内への植物油原料供給も視野に検討していく。
SAF の需要拡大に対応するためには、製造技術の確立とフレキシブルな原料調達が必要となる。同社は、2030年までに年間50万KLのSAF供給体制構築を目標として掲げており、千葉事業所内にてGI基金を活用したATJ技術導入による実証生産、徳山事業所内にてHEFA技術によるSAF製造の検討を実施している。 HEFA 技術には原料として植物油等が使用されておりますが、SAF需要の世界的な拡大需要に対応していくには、HEFA原料油の確保が課題となっている。今回、原料油の確保を目的に、米国において穀物メジャーに匹敵する規模で事業展開する全農グレインと協業することで、大豆油を中心とした植物油・その裏作でカバークロップ(緑肥)として栽培される非可食油糧種子由来の植物油の活用を検証する。
<協業内容>
●米国および日本において、全農グレインが扱う大豆を搾油し、HEFA原料とするSAFビジネス機会の開発および当社のSAF製造への原料供給 ●北米での油糧種子原料(大豆の裏作としてカメリナ・カリナタ・冬作菜種を想定)の商業化に向けた検討、実証実験および開発 ●原料として利用するポンガミアの搾油残滓の日本国内での飼料としての利用研究
詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/240411.pdf