トピックス
スイス・Climeworks、SWISSとLufthansa Groupと提携。航空業界初、炭素除去拡大加速へ(2024.3)
大気中のCO2回収技術(Direct Air Capture)を開発するスイスのClimeworksは、Swiss International Air Lines(SWISS)とLufthansa Group、高品質な炭素除去の規模拡大を共同で加速するためのパートナーシップを締結したと発表した。関係者は触媒による炭素除去協定に署名し、SWISS とLufthansa Groupは、航空業界における先駆者となった。このパートナーシップは長期的な視野にあり、当初は2030 年までであるが、将来的には協力を延長し、追加の炭素除去量を購入していく考えだ。
航空業界におけるClimeworksの最初の顧客となったSWISS は、避けられない CO2排出に対処するために、CO2の直接回収と貯蔵による炭素除去手法を活用する。SWISS は、SAFの使用を大幅に増やし、同時に関連する気候技術をサポートすることを目的として、より持続可能な飛行のための顧客向け製品を継続的に開発していく。将来的には、SWISSの顧客も、Climeworks の炭素除去ソリューションを利用して気候変動対策を講じる機会を得ることが可能だ。
これから2030 年までの間、SWISSはLufthansa Groupの一員として、Science Based Target イニシアチブによって検証された明確な排出量削減の道筋を追求し続ける。同社は自社の事業における排出量削減に注力することに加えて、高品質の除去活動にも取り組んでいく。
「Climeworksと提携し、その高品質炭素除去ソリューションを購入するという決定は、ネットゼロへの道のりにおいて主要なテクノロジーを促進するというSWISSの野心を反映している。航空部門の目標と地球規模の気候目標を達成するには、SAFの急速な拡大や炭素除去など、さまざまな対策に頼らなければならない」とSWISS CEOのDieter Vranckx氏は述べた。
詳しくは、→https://climeworks.com/press-release/swiss-and-lufthansa-group-first-airline-customers