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丸紅、木質バイオマス高度利活用へフィンランド・Nordic Bioproducts社と協業覚書締結(2024.1)
丸紅㈱とフィンランドのNordic Bioproducts Group(NBG)は、よりサステナブルな社会の実現を目指し、木質を中心としたバイオマス資源の高度利活用に向けた協業に関する覚書を締結したと発表した。
NBGが特許取得しているAaltoCell技術は、リグノセルロース原料の加水分解法であり、医薬品や食品の製造に不可欠な高品質のセルロース誘導体を製造することができる。セルロースを含む様々な原料に対応し、大量生産や生産コストの削減が可能になる。また、製造工程で発生する残渣もバイオ燃料として活用できる等、環境に配慮した特長があり、独立した第三者機関による評価では既存製法対比約80%のCO2削減効果が示されている。さらに、従来は化石燃料や化学薬品から生産されていた樹脂や繊維を、木質バイオマスから製造することを可能にする。
本覚書を通じて、丸紅がインドネシア南スマトラ州において展開している、総事業面積約29万ヘクタールの植林地の木材から製造されるクラフトパルプや植林残渣等の木質バイオマスを対象に、NBGのAaltoCell技術を用いたバイオリファイナリー事業の確立を目指す。
NBGは、2019年にフィンランドの国立Aalto大学から分離独立した企業であり、北欧におけるセルロースイノベーション、バイオ製品開発、商業化の最前線に立っている。 使命の中心にあるのは、再生可能な天然資源を最適に活用することで化石燃料への依存を減らし、循環型ソリューションを育成し、世界規模でインパクトのある変革を起こすことだ。NBGは持続可能なソリューションの展望を再定義する画期的な技術とバイオマテリアルの導入に注力している。
詳しくは、→https://www.marubeni.com/jp/news/2024/info/00002.html