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タイ・バンチャックGは、国内で廃食用油由来のSAF生産設備を建設へ。2024年に試運転予定(2023.6)
タイのバンチャック グループ(Bangchak Group)は、タイで初、廃食用油から持続可能な航空燃料(SAF) を生産することで、将来のエネルギー リーダーを目指すと発表。持続可能な航空燃料生産ユニットの建設協定の式典がBSGF Company LimitedとTTCL Public Company Limitedの間で署名された。
バンチャックグループCEO兼社長のChaiwat Kovavisarach氏は、
「バンチャック製油所は現在、従来の化石燃料由来の航空燃料と比較し、LCA全体を通じてCO2排出量を最大80%削減できる航空燃料の生産の先駆者となり、新たな時代に近づいている」と述べた。
米国は昨年、SAF 1 ガロン当たりの税額控除を通じて生産者にインセンティブを与える2022年インフレ抑制法 (IRA)を可決した。欧州も燃料供給全体に占めるSAFの最小限の割合を義務付ける規則を検討しており、日本も2030年までに、国際線における空港でのSAF混合比率を10%と規定する方針を検討している。
バンチャック製油所のSAF生産ユニットには、マレーシアに本拠を置くDesmet社の前処理技術が導入され、回収された廃食用油から不純物や汚染物質を効果的に除去する。さらに、製造プロセスには、水素を使用して分子構造を変更および分解する米・Honeywell社の UOP エコファイニング テクノロジーを採用した脱酸素プロセスが導入する。この装置の一日あたりの生産能力は約 1,000kℓと見込まれており、2024年の第4 四半期に試運転を予定している。
2023-06-28 | Posted in トピックス |