研究情報

荏原製作所、インテグリカルチャーとのスケールアップの共同開発を加速(2023.6)

 荏原製作所は、細胞培養技術開発スタートアップの㈱インテグリカルチャーと、「CulNet system(カルネットシステム)」のスケールアップに関する共同開発を開始したと発表した。
 近年、細胞培養技術を用いた新しい食料生産方法として細胞性食品が世界的に注目されている。世界の人口増加が続き、また、食肉や魚に対する需要が急速に拡大する中、タンパク質不足などの食料問題の深刻化が懸念されている。一方、従来型の家畜や養殖魚の生産だけでは対応が難しいと言われており、その解決策の一つとして期待されている。
 インテグリカルチャーは、独自開発の細胞培養技術「CulNet system」を、食品・素材・皮革などを作るバイオ資源生産技術のプラットフォームとして開発した。本技術は、動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめとするさまざまな用途での活用が期待されている。荏原は、同社が培ってきた流体制御技術や装置機器設計ノウハウを活用したCulNet systemのスケールアップ設計、開発を行い、細胞農業事業の実現を加速させていく考えだ。

詳しくは、→https://www.ebara.co.jp/corporate/newsroom/release/company/detail/1211101_1673.html

2023-06-14 | Posted in 研究情報 |