研究情報
ブラスケム、光触媒によるCO2変換技術を保有する米国New Iridium社と提携、実証推進(2023.4)
バイオ製品生産に注力するブラジルのブラスケム(Braskem) は、パートナーシップと技術に投資して、生産プロセスからの環境への影響を軽減する持続可能で革新的なソリューション開発を推進している。米国コロラド州に拠点を置くスタートアップのNew Iridium社と提携し、産業によって生成される CO2を変換する技術の進化を目指している。
New Iridium社の技術は光触媒によるCO2変換にフォーカスするもので、光源(LED等)とCO2を低コストの原材料と組み合わせ変換する革新的なソリューションだ。この技術により、CO2排出量が少なく、またCO2を化学製品に直接組み込むことにより CO2排出量を大幅に削減できる可能性のある化学製品を生産することができる。
両社は、初期投資の後、革新的な化学プロセスの実証に向けて第1段階の作業が開始されており、2023 年中に、実証規模拡大と産業化を含む次の開発段階に向けた新しい投資計画を作成する予定だ。
New Iridium社の創設者兼CEOのChern-Hooi Lim氏は、「光触媒は、光を動力源とする新しい化学技術であり、新しい化学経路を介してCO2の利用を可能にする。当社は既存のプロセスとコスト競争力のあるCO2を使用して高付加価値の化学物質を生成する光触媒と光触媒プロセスを開発している。ブラスケムとのコラボレーションは、カーボンニュートラルを達成するという両社の目標に向けたものでもある」と述べている。
詳しくは、→https://www.braskem.com.br/usa/news-detail/braskem-and-new-iridium-partner-to-develop-co2-conversion-technology-and-contribute-to-the-industrys-carbon-neutrality 関連情報→https://newiridium.com/