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日本航空と全日本空輸、伊藤忠商事と米国Raven(レイヴェン)社製SAF供給に合意 (2023.1)

 伊藤忠商事㈱と都市ごみからリニューアブル燃料の製造を目指す米国ベンチャー企業Raven SR Inc.(米国ワイオミング州:レイヴェン社)は、日本航空㈱(JAL)と全日本空輸㈱(ANA)両社に持続可能な航空燃料であるSAFの供給に合意し、覚書を締結したと発表した。

 伊藤忠商事は2021年8月にRaven社への投資を実行し、商業生産や販売に向けて協業を行っている。Raven社は、植物系廃棄物、都市ごみ、都市ごみの発酵により発生するメタンガス、有機廃棄物から水素やSAF等のクリーンな燃料を製造する技術を有しており、2024年初めから水素製造プラントの商業運転を開始する予定。燃焼プロセスを行わない同社の技術は長期間安定的に再生可能燃料を製造する持続可能な選択肢となる。また地域や地方自治体で発生する廃棄物を処理して燃料化することで、各地域が抱える環境や脱炭素の課題に沿った解決法を提供することが可能となる。

 同社は2025年にも米国カリフォルニア州内でのSAF生産を目指しており、2034年までには欧米で年間20万トン規模の生産を行う予定だ。SAFを幅広い就航ネットワークを持つJALやANAに供給することにより、2030年に航空燃料全体の10%をSAFに置き換えるという国土交通省航空局の目標実現にも大きく寄与したい考えだ。

Raven社のSAF生産プラント(イメージ)

詳しくは、→https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2023/230127_2.html及びhttps://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2023/230127.html

関係情報→https://ravensr.com/

2023-01-18 | Posted in トピックス |