研究情報
植物肉のDAIZと日清製粉G本社が業務提携、新工場の建設や研究開発等で協業(2022.9)
発芽大豆由来の植物肉を開発・製造するスタートアップであるDAIZ㈱(熊本県熊本市)は、 ㈱日清製粉グループ本社(東京都千代田区)と資本業務提携を行うと発表した。本提携により、 DAIZが2024年夏の稼働を目指して計画している新工場建設に日清製粉グループの日清エンジニアリング㈱が誇る食品工場建設の技術・ノウハウを活かすと同時に、 日清製粉グループの技術や知見を活かした「ミラクルミート」の付加価値向上や研究開発等を協働で推進していく。 両社協業のもと、 「ミラクルミート」の生産キャパシティの増強と販路拡大を図ることで、 持続可能な食を支えるインフラとなり、 人類が抱える環境・食資源の課題の解決を目指すとした。
<DAIZ新工場建設の概要と経緯>
熊本県上益城郡益城町に構えるDAIZの発芽・植物肉工場は、 現在、 年間4,000トンの「ミラクルミート」を製造できるキャパシティを有している。 一方で、 大型受注や共同開発を行う各社との成果による引き合い多数により、 現施設の生産能力の上限に達する見込み。 これらの需要に応え、 国内の市場拡大及び海外への輸出に向けて、 十分な生産能力を確保するべく、 新工場建設の計画を推進している。
2024年夏の稼働を目指す新工場は、 40,000㎡の敷地に建設を予定しており、 最大で年間20,000トンのキャパシティとなる。 持続可能な食のインフラとなるべく、 エネルギー消費量や廃棄物の低減を図り、 自動化も含めた最適なライン配置等により、 効率的な生産体制を確立した環境配慮型の工場を目指す。 また、 研究開発機能と生産機能を一体化させた「マザー工場」とすることで、 生産拡大に加えてさらなる技術の高度化の進展とスピードアップを図っていく。
日清製粉グループが誇る高度な食品工場建設の技術・ノウハウを活用し、 最適化された生産プロセス・生産性向上を実現した「ミラクルミート」の量産体制の構築と、 「ミラクルミート」の付加価値向上や研究開発等を両社で推進することにより、 持続可能な食のインフラとして拡大を図り、 人類が抱える環境・食資源の課題の解決をともに目指すべく、 資本業務提携に至った。
詳しくは、→https://www.daiz.inc/news/2551/