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住友化学と米国ニューライトテクノロジーズ社、メタン原料に微生物生産される車・繊維用樹脂の開発着手 (2022.6)

 住友化学㈱と米国ニューライトテクノロジーズ社(米国カルフォルニア州)は、メタンを原料として微生物によって生産されるカーボンネガティブな樹脂を用いた自動車・繊維向けポリプロピレン(PP)コンパウンドの共同開発に着手したと、5月31日発表した。

 メタンは、CO2の約25倍の温室効果があるとされ、COP26でメタン排出量の削減を目指す国際的な枠組みが発足するなど、その削減が地球温暖化を効果的に抑制するための重要な対策となっている。住友化学は、高い品質や環境負荷低減が求められる自動車向けの材料においては、高機能なPPコンパウンドやリサイクル材料を使った製品などを製造し、世界の大手自動車メーカーに供給しているが、今回の共同開発において、ニューライトテクノロジーズ社は、炭鉱や農業・産業廃棄物から回収したメタンを用い、自動車向けと繊維向けそれぞれの用途に適したAirCarbon TM の開発を行う。

 ニューライトテクノロジーズ社は、メタン資化菌を活用した独自の研究により、世界で初めてメタンを炭素源とした樹脂(製品名:AirCarbon TM)の開発に成功。同製品は、製造時の電力に再生可能エネルギーを用いた場合、製品カーボンフットプリントが大きくマイナスになると認定された。同社では、2020年にこの樹脂の商業用プラントを世界で初めて稼働させ、販売を進めている。

詳しくは、→https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20220531.html

 

2022-06-09 | Posted in トピックス |