研究情報
カネカと奈良先端大研究G、生分解性バイオポリマーの原料PHAの合成酵素の全体構造解明。世界初(2025.5)
㈱カネカは、奈良先端科学技術大学院大学研究推進機構との共同研究において、生分解性バイオポリマーの原料となる「ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)」の生合成に関わる最重要酵素「PHA合成酵素」の三次元構造を、X線結晶構造解析法を用いて世界で初めて解明したと発表した。
カネカが開発した、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetは微生物が天然に合成するポリヒドロキシアルカン酸(PHA)の一種でありPHBHと呼ばれる物質。今回の研究では、今まで解っていなかったPHA合成酵素の全体構造が明らかとなり、更に微生物細胞内でのPHA合成メカニズムが世界で初めて解明された。このことは、酵素の機能を分子レベルで理解するための重要な手がかりになる。同社は本研究成果を利用し、高性能なPHAを効率的に作り出す研究への応用を進める考えだ。
尚、本研究成果は、5月6日(火)付けのドイツ国際科学雑誌「Angewandte Chemie International Edition」(アンゲバンテ・ケミー誌 国際版)に掲載された。

PHA合成酵素の立体構造
詳しくは、→https://www.kaneka.co.jp/topics/information/2025/in2505271.html
2025-05-29 | Posted in 研究情報 |