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出光興産、SAF原料の期待もつポンガミアの試験植林を豪州で開始。米・Terviva社と連携(2025.1)

 出光興産㈱は、SAFをHEFA技術にて生産する際の原料として期待される非可食の油糧作物ポンガミアの試験植林を、1月中旬から豪州クイーンズランド州で開始すると発表した。

 試験植林は、10年以上にわたるポンガミアの栽培知見と研究成果を有する米国のTerviva(テルビバ)社(カリフォルニア州)と行う。なお、出光興産はTerviva社へ出資も行った。豪州でのポンガミアの試験植林は、日本企業として初の試み。この試験植林を通じて、ポンガミアの長期安定的な栽培方法や、栽培からSAFを生産するまでのサプライチェーンの最適化などの検証を行う。また、植林によるカーボンクレジットの創出、殻のブラックペレット化(バイオマス発電所向け)、搾りかすの家畜飼料としての利用など、SAFの原料以外としての活用方法も検証する。

 東南アジアやオセアニアに分布するマメ科植物ポンガミアは、油収量効率の良い油糧作物である。ポンガミアは食用に適していないが、種子を圧搾して得られる油は、SAFの原料としての活用が期待される。これまで、ポンガミアは商業栽培されたことがなく、長期安定的に高収量の油を得るためには、優良品種の厳選と生産技術に加え、その栽培ノウハウの蓄積が重要となる。 今回の試験植林は、非農業エリアにおける栽培を検証すべく、豪州の石炭資源会社であるStanmore(スタンモア)社(本社:ブリスベン)の協力のもと、同社が管理・運営する約50 ヘクタール(東京ドーム約11個分)の石炭鉱山の周辺用地で行う。

ポンガミアの種子と圧搾して得られた油

詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/250109.pdf

2025-01-11 | Posted in トピックス |