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米・Honeywell、コストと廃棄物を抑えたSAF生産の新技術を開発。今後の需要の増大に対応(2024.4)
米国の総合事業企業のHoneywell(ノースカロライナ州シャーロット) は、同社の水素化分解技術を使用し、従来の化石ベースのジェット燃料よりも炭素強度が90%低く、バイオマスからSAFを生産する技術を開発したと発表した。この新しい技術は、他の一般的な水素化処理技術と比較して、SAFを3~5% 多く生成し、最大 20%のコスト削減を可能にし、副産物廃棄物を削減する。
Honeywellのフィッシャー・トロプシュ(FT)Unicracking テクノロジーは、作物の残渣、木材廃棄物、食品残渣などの加工済みバイオマスから液体とワックスを取り出し、航空業界の厳格な基準に準拠し、環境への影響をより低いレベルでSAF の製造に使用が可能だ。
Honeywell Energy & Sustainability Solutionsの社長兼最高経営責任者(CEO)のKen West氏は、「SAFの需要が拡大し続ける中、航空業界は植物油、動物性脂肪、廃油などのこれまで主流であったSAF原料の供給が限られているという課題に直面している。当社の新技術は、既存のフィッシャー・トロプシュプロセスと組み合わせることで、利用可能な原料の選択肢を拡大し、最終的には当社の顧客のSAF生産能力の向上に役立つものになる」と語る。
最近、DG Fuelsは、ルイジアナ州の同社のバイオ燃料製造施設(FT プロセスから SAF を製造する世界最大のもの)にHoneywellの FT Unicracking技術を選択した。このプラントは、2028年の操業開始時には毎日13,000 バレルの SAF を生産する予定だ。
2024-04-28 | Posted in トピックス |