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米・LanzaJetとJet Zero Australia、エタノール利用のSAFプラント導入に関するライセンス等の契約締結。豪州初(2024.2)

 Jet Zero Australia Pty Ltd (Jet Zero) は、米国のLanzaJet, Inc (LanzaJet)との間で、オーストラリアにおける初のライセンスおよびエンジニアリング契約を締結したと発表した。
 この合意により、LanzaJetのAlcohol-to-Jet (ATJ)技術を利用してバイオエタノールをSAFと再生可能ディーゼルに変換するノース・クイーンズランド州のSAFプロジェクトであるプロジェクト・ユリシーズの開発が進む。このプロジェクトは、同国初のLanzaJetによるSAFプラントへのエタノール供給であり、オーストラリアを持続可能な航空分野のリーダーとしての地位を確立するのに貢献するものである。

 プロジェクト・ユリシーズは、持続可能な起源から調達された農業副産物を年間1億200 万リットルの SAF に変換することで、航空業界の変革準備を進めている。これは、最大ブレンドでケアンズとタウンヒルズ空港の年間ジェット燃料需要に等しい。さらに、この施設で製造される SAF は、従来の化石ベースのジェット燃料と比較して、商用便での CO2排出量をネットライフサイクルベースで約70% 削減できる可能性がある。
 プロジェクト ユリシーズは、民間航空機および潜在的に軍用機向けの国内ジェット燃料生産を強化することで、オーストラリアのエネルギー安全保障に貢献する。この戦略的措置により、信頼性が高く持続可能な航空燃料源が確保される。

詳しくは、→https://jetzero.com.au/lanzajet-jet-zero-australia-sign-licence-engineering-agreement-to-advance-australias-first-ethanol-to-sustainable-aviation-fuel-plant/

2024-02-17 | Posted in トピックス |