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仏・TotalEnergies社、UAE・Masdar社等6者、メタノール原料のSAFによる試験飛行成功。新SAF生産経路を実証(2023.12)

 メタノールをSAFに変換する可能性を実証する最初の試験飛行が、UAEで開催されているCOP28に合わせてドバイで行われた。フランス・TotalEnergies社、UAE・Masdar社、アラブ首長国連邦民間航空局、エアバス社、ファルコン・アビエーション・サービス社、技術ライセンサーのAxcens社の協力体制のもと、飛行が成功した。

 アルコールからジェットへの合成パラフィン系灯油経路 (ATJ-SPK) は、ジェット燃料の国際基準を満たすものとして 2016 年に認定されたが、メタノールは指定アルコールのリストには含まれていない。オレフィンから作られた航空燃料の混合物を使用したこの飛行は、メタノールからSAFを製造するためのこの新しい生産経路の認証を支援するのに役立つであろう。
 再生可能電力から得られる可能性を備えた新しい経路は、航空の脱炭素化を目指して世界中でSAFを生産するという課題に対処するための重要な手段である eSAF につながる可能性があるとした。

「TotalEnergies社は、Masdar社と協力してこの調査活動を開始できたことをうれしく思っている。産業およびエネルギー企業として、私たちの共同の仕事は、現在、廃食用油から製造されているSAFを補うことができる次世代のクリーンな航空燃料に取り組むことである。この新しい経路はジェット機への道であり、e-SAF を通じた航空業界の脱炭素化の支援は極めて重要です」とTotalEnergies の会長兼最高経営責任者のパトリック・プヤンネ氏は述べている。

詳しくは、→https://totalenergies.com/media/news/press-releases/cop28-totalenergies-and-masdar-demonstrate-methanol-saf-pathway

 

2023-12-08 | Posted in トピックス |