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経産省調達価格等算定委員会、今年度・FIT制度120MW規模のバイオマス発電上限価格議論 (2023.10)

 経済産業省の第86回調達価格等算定委員会が2023年10月5日、オンラインで開催され、洋上風力やバイオマス発電の入札上限価格について議論された。

 バイオマス発電については、「10,000kW以上の一般木材等バイオマス」・「全規模のバイオマス液体燃料」が2018年度より入札制に移行しており、今回は6回目の入札となる。バイオマス120MW規模については、入札募集開始(2023年10月16日)までに決定する。(非公表、開札後に公表)

 バイオマス発電については、FIT制度開始前の導入量と2023年3月時点のFIT・FIP認定量を合わせた容量は、バイオマス発電全体で1,070万kWとなっており、エネルギーミックスの水準(800万kW)を超えている。なお、2023年度の買取価格は、入札対象外の一般木材等(10,000kW未満)では24円/kWhであり、また一般木材等(10,000kW以上)は入札対象となっているが、海外では、大規模な一般木材等バイオマスは、支援対象でない場合が多い。

 バイオマス入札については、これまで5回を実施。入札制移行前(2017年度)と比較し、第4回入札の落札価格は2.5円/kWh(21円/kWh⇒18.50円/kWh)低減。前回の第5回入札は18.00円/kWhを上限価格としたところ、入札数は0件であった。他方、一般木材等バイオマス・バイオマス液体燃料については、2016年から2017年にかけてFIT認定が急増。当該区分において約670万kWのFIT認定量が存在しており、市場が拡大する中でのコスト低減の可能性もある。

詳しくは、→https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/086.html

 

 

2023-10-08 | Posted in ニュース情報/政策関連 |