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ハイケム、中・ε-カプロラクトン供給メーカーと代理店契約締結。海洋生分解性プラのPCL等供給へ(2023.9)

 ハイケム㈱(東京都港区)は、湖南聚仁化工新材料科技有限公司(聚仁化工)と、ε-カプロラクトン(イプシロン-カプロラクトン)およびその誘導体であるPCLポリオール(ポリカプロラクトン・ポリオール)と、海洋生分解性プラスチックPCL(ポリカプロラクトン)の日本国内における販売代理契約を締結し、今秋より販売を開始すると発表した。

 『ε-カプロラクトン(イプシロン-カプロラクトン』は、各種ポリマーの高機能化、生分解性樹脂など幅広い産業分野に応用されるモノマーで、聚仁化工はこれまで、自社での研究開発を行い、年産5,000トンを世界に供給してきた。今年7月に従来の製法に比べて安全性が高い技術を自社で開発したことで安定的な生産体制を確立し、年間生産能力が5.5万トンまで拡大した。これにより、ε-カプロラクトンの安定供給が可能となった。ε-カプロラクトンは、これまで生産量が限られていたため、応用分野が限られていたが、今般の聚仁化工の生産拡大により、その重合体であるPCL(ポリカプロラクトン)などにおいて、応用研究の活発化が期待できる。

 PCL(ポリカプロラクトン)はε-カプロラクトンの合成によって得られる、化石由来の化学合成系生分解性プラスチック。生体適合性が高く、熱や湿気、微生物にさらされることで水とCO2に分解する。海洋などの自然環境中での分解性の高さなどにより、昨今注目を集める生分解性プラスチックであり、プラスチックやフィルムや繊維への実用化が実現しており、縫合糸やマルチフィルムなどにも利用されている。

聚仁化工の5万トン/年のε-カプロラクトンのプラント

詳しくは、→https://highchem.co.jp/topics/epsilon_caprolactone/

 

 

2023-09-16 | Posted in トピックス |