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東京都、イトーヨーカ堂とコスモ石油等3社の家庭系廃食用油回収事業採択。SAF製造推進の公募で(2023.8)
東京都は4月より募集していたSAF製造に向けた公募事業「廃食用油回収促進に係る事業提案」において、(1)㈱イトーヨーカ堂の「都内店舗を回収拠点とした専用容器による未利用資源(家庭系廃食用油)の回収・リサイクル等事業」と(2)コスモ石油株㈱、日揮ホールディングス㈱、㈱レボインターナショナル3社による共同提案事業「日本初の国産SAF大規模製造に向けた廃食用油回収促進事業」の2事業を採択、廃食用油回収促進に係る事業の協定を締結した。
本事業はSAFの原料となる廃食用油の回収キャンペーン等を東京都と事業者が共同で実施することで、「ゼロエミッション東京」の実現と航空業界のカーボンニュートラル推進に貢献することを目的としている。
(1)㈱イトーヨーカ堂の「都内店舗を回収拠点とした専用容器による未利用資源(家庭系廃食用油)の回収・リサイクル等事業」
●回収開始日 : 2023年8月7日(月)~ ●回収店舗 : イトーヨーカドー曳舟店、イトーヨーカドー木場店、イトーヨーカドーアリオ北砂店、商品のお届け時に回収するスキーム : イトーヨーカドー ネットスーパー西日暮里店、※本事業の回収事例をモデルケースとし、他のグループ事業会社の店舗(セブン‐イレブン・ヨーク・デニーズ・等)も回収拠点として参加していく事を検討する。 ●回収スキーム : 家庭系廃食用油の回収を希望されるお客様に店舗にて専用リターナブルボトルを配布し 店舗レジまたはサービスカウンターにて対面にて回収
従来の家庭系廃食用油の回収の多くは使用済みペットボトルに より行われていたが、今回、専用リターナブルボトルを使用する事により、ゴミを発生させない取り組みとなっている(洗浄し繰り返し使用)。 今回収集された家庭系廃食用油は、㈱吉川油脂と連携し、石鹸・インク溶剤等の製造へ活用に向け、再利用していく。 なお、回収された家庭系廃食用油の一部は、ENEOS㈱によりSAFの原料としての活用を検討する。
詳しくは、→https://www.itoyokado.co.jp/__resources__/e6c5a0ad-bd82-4212-84fe-e7ed4dd9d538.pdf
(2)コスモ石油株㈱、日揮ホールディングス㈱、㈱レボインターナショナル3社による共同提案事業「日本初の国産SAF大規模製造に向けた廃食用油回収促進事業」
今回採択された3社の共同提案事業は、家庭系廃食用油の回収促進や、事業系廃食用油の国産SAFへの利用促進、および国内資源循環による脱炭素社会の実現を目指すもので、東京都と共に、本年8月から2026年3月にかけて「家庭系廃食用油の回収」、「SAF製造・利用に関する教育活動」、「SAFイベント・キャンペーンの実施」、「回収した廃食用油のSAF利用可否に関する検討」という4つの取り組みを推進する。
家庭系廃食用油の回収拠点(自治体の関連施設やサービスステーション、スーパーマーケットなど、都民が廃食用油を持ち込みやすい場所を想定)の整備に向けて、自治体や企業等に協力を呼びかけ、集まった廃食用油はレボインターナショナルが収集する。
詳しくは、→https://www.cosmo-energy.co.jp/ja/information/press/2023/230803.html
→東京都ホームぺージ: 廃食用油回収促進に係る事業提案の採択について
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/07/04/08.html