トピックス

住友化学と米・ギンコバイオワークス、バイオものづくり連携強化。合成生物学で機能化学品の開発着手(2023.7)

 住友化学㈱と米国ギンコバイオワークスは、バイオものづくりの連携を強化し、合成生物学を用いた機能化学品の開発に着手すると発表した。
 近年、バイオテクノロジーやデジタル技術の急速な発展により、遺伝子を設計し、目的の機能を有する細胞や生物を作り出す合成生物学がさまざまな分野で注目を集めている。特に、化学産業においては、化石資源を原料とした高温・高圧のプロセスからの脱却として、原料の代替や省エネプロセスを実現する潜在能力がある技術分野と期待されている。
 ギンコバイオワークスは、2008年にボストンで創業した細胞・ゲノムの研究開発領域で変革を起こす合成生物学のパイオニア企業であり、住友化学とギンコバイオワークスは、2021年より化粧品などのパーソナルケア商品や農業および医薬関連製品といったライフサイエンス領域で、合成生物学を用いた研究開発を行ってきた。今回、機能化学品の量産化に向けたプロジェクトに着手するため、新たに共同研究契約を締結した。
 今回の取り組みで、ギンコバイオワークスは、菌株設計の技術を生かし、商業化に必要な菌株開発を担い、住友化学は、製造プロセスの開発およびそのスケールアップによる商業化に向けた検討を行う。両社は、化石資源を原料とした製造方法に代わって、微生物の発酵生産によって機能化学品を量産化することで、よりカーボンフットプリントの低い製品を提供し、カーボンニュートラル社会の実現への貢献を目指す。

詳しくは、→https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20230718.html

 

2023-07-20 | Posted in トピックス |