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大韓航空（Korean Air）、SAF使用試験飛行で韓・GS Caltexと提携。国内SAF市場活性化へ（2023.6）
大韓航空（Korean Air）は、韓国のエネルギーおよび化学企業のGS Caltexと提携し、持続可能な航空燃料（SAF）を使用した試験飛行を実施した。また、両社は6月29日、SAFを使用した一連の試験飛行で協力する覚書（MOU）を締結した。この協定は、環境に配慮した燃料の供給を増やすという韓国政府の方針に沿ったものであり、大韓航空とGS Caltexは、産業通商資源部（MOTIE）と国土交通部（MOLIT）が主催する政府プロジェクトに積極的に参加していく考えで、韓国石油品質流通公社と仁川国際空港公社もこのプロジェクトに参加する。
今後の試験飛行において、大韓航空は、ソウル仁川空港発の一部の国際線でGS Caltexが供給する、ASTM基準を含む国際基準品質を満たすSAFを使用する。試験飛行は2023年下半期から6ヵ月間行われ、政府は飛行結果を踏まえて国内向けのSAF実施指針を策定、本格的な国内生産など商業化を加速するために分析・活用する予定だ。
大韓航空は2017年11月にソウル・仁川－シカゴ・オヘア間で初めてSAFの試験を実施し、昨年からパリ－ソウル・仁川線でもSAFを導入、またシェルと、2026年から5年間、アジア太平洋および中東の主要空港でSAFを購入する契約を締結している。https://www.koreanair.com/hu/en/footer/about-us/newsroom/list/220930-korean-air-to-use-shell-s-sustainable-aviation-fuel-from-
大韓航空の調達担当上級副社長、ソン・ベ・チョー氏は「SAFは航空部門の炭素排出量削減に極めて重要だが、国内外の政策、規制、需要と供給などのさまざまな要因に影響される」と述べた。「GS Caltexとの協力は韓国国内のSAF市場を活性化し、韓国政府の脱炭素化政策の足石となるだろう」とした。