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NeXT FOREST社、熱帯泥炭地管理のAIモデル構築。地下水位予測でCO2排出・森林火災抑制(2023.6)

 住友林業㈱と㈱IHIの合弁会社、㈱NeXT FOREST(東京都千代田区)は、AIスタートアップの㈱Recursive(東京都渋谷区、リカーシブ)と協業し熱帯泥炭地管理の 初期AIモデル(AI水理モデル)を構築したと発表した。
 この技術の導入で住友林業の経験豊富な技術者のみができた地下水位予測をAIで行うことが可能となった。NeXT FOREST社はこのAIを活用しインドネシアなど 世界の熱帯泥炭地でCO2排出や森林火災の抑制を推進していく考えだ。

AIによる地下水位予測を反映した3D地形図マップ

 住友林業とIHIは熱帯泥炭地管理に不可欠な地下水位をコントロールするため降水量、植物の蒸散量、標高や傾斜、天候などのデータを もとにシミュレーションする水理モデルの開発を進めている。水理モデルは様々なデータを取得し、その都度解析するため多くの時間を要する。 一方、気候変動対策、生物多様性の保全は喫緊の課題で、水理モデルの開発に加え地下水位管理技術の早期展開を目指しAIの活用に取り組んでいる。開発はGoogleの持ち株会社Alphabet傘下のAI開発会社DeepMindでシニアリサーチャーだったティアゴ・ラマル氏が2020年に日本で設立したリカーシブと協業している。

 このAIモデルは住友林業が管理するインドネシアの熱帯泥炭地で10年以上かけて計測を続けてきた地下水位データを教師データとしてAIによる機械学習と物理モデルを複合したオリジナルモデルだ。具体的には地形図と観測地点の地下水位実測値、降水量実績値を用いて対象エリア全体の地下水位を7日後まで予測することができるようになった。この地下水位予測から今後、植林企業などが管理する泥炭地にどのような水路運用やダムの配置をすれば適正な地下水位を保てるのかシミュレーションできるようにアップデートしていく予定だ。

詳しくは、→https://sfc.jp/information/news/2023/2023-06-27.html

 

2023-06-29 | Posted in トピックス |