研究情報
三菱ケミカルHD、植物由来のカーボンネガティブ複合材技術を持つ米Lingrove社に出資。(2022.2)
㈱三菱ケミカルホールディングスは、米国シリコンバレーに設立したCVC子会社であるDiamond Edge Ventures, Inc.(米国カリフォルニア州:DEV)を通して、木材やプラスチック材に代わる植物由来のカーボンネガティブ複合材「Ekoa」を製造・販売するLingrove Inc.(米国カリフォルニア州)に出資したと発表した。
「Ekoa」は、亜麻などの天然繊維と樹脂の複合材で、CO2削減に貢献可能なカーボンネガティブな素材。成形性や耐久性にも優れており、鉄より高い重量比強度(引張強度を比重で割った値)も実現可能だ。木材のような自然で高級感のある外観でありながら、比較的低廉なコストで、木材や高圧ラミネート材、プラスチック材、金属といった既存材の代替として使用可能な素材だ。既に楽器や家具などに使われる木材などの代替材料として採用されており、さらにEVの計器盤やキッチン・バス用品、防音パネルなどへの利用拡大に向けた性能評価も進んでいる。
詳しくは、→https://www.mcgc.com/news_release/01208.html 関連情報→https://lingrove.com/
2022-02-28 | Posted in 研究情報 |