研究情報

NEDO、自然のCO2吸収能力の人為的加速技術5件を、ムーンショット型研究開発事業で採択 (2022.9)

 NEDOは、国が定めたムーンショット目標4「2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現」の達成に向けて、新たな技術の見極めのためのプロジェクトを5件採択した。採択した5件では「自然のCO2吸収能力を人為的に加速させて、効率的にCO2を回収・吸収する技術(自然プロセスの人為的加速)」の可能性(効果や普及ポテンシャルなど)を見極めるための研究開発を行う。
 これまで、NEDOのムーンショット型研究開発事業では、CO2の削減コストや削減ポテンシャルの検証が比較的容易な工学的プロセスによる大気中からのCO2直接回収(DAC:Direct Air Capture)技術の開発に取り組んできた。今回の公募では、ネガティブエミッション技術にもつながりながら、CO2削減のインパクトも期待できる「自然プロセスの人為的加速」を新たに加える。バイオマスや炭酸塩化によるCO2吸収能力を人為的に加速させる技術について見極めを行い、「地球温暖化問題の解決(クールアース)」に向けた取り組みを加速したい考えだ。

研究開発プロジェクトの概要は次のとおり。実施期間は、2022年度から2024年度までの3年間、予算規模は1プロジェクトあたりの上限額は、2022年度から2024年度までで5億円の予定。

詳しくは、→https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101573.html

2022-09-29 | Posted in 研究情報 |