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独・RWEと川崎重工、欧州最大の水素対応34MWガスタービンの試験運転をリンゲンで開始(2026.11)
2026年11月6日、ドイツのRWEと川崎重工業㈱(川崎重工:KHI)は、リンゲンのエムスラントガス火力発電所で、出力34メガワットの水素対応ガスタービンの稼働開始を記念する式典を開催した。このタービンはヨーロッパ最大規模で、産業規模で初めて水素から発電を行う。RWEと川崎重工は、再生可能エネルギーを基盤とする将来の電力供給の確保に重要な役割を果たす可能性のある技術を試験している。発電における風力発電と太陽光発電の割合が増加するにつれて、再生可能エネルギー源が十分な量を発電できない場合でも安定した電力供給を確保できる、信頼性が高く柔軟な発電能力を確保することがますます重要になっている。そのため、風力発電所や太陽光発電所が長期間にわたって十分な電力を発電できない場合にバックアップを提供する、柔軟性の高い水素対応ガス火力発電所が設計されている。RWEは最近、連邦ネットワーク庁の柔軟な発電所の入札を落札した。
このイベントには、ニーダーザクセン州知事のOlaf Lies氏、駐ドイツ日本大使の志野光子氏、川崎重工、日本の研究開発機関であるNEDO、RWEの代表者らが出席した。政界、経済界、メディア関係者など約130名が参加した。
このガスタービンは、天然ガス、水素、または両者の混合燃料で運転可能である。今後数ヶ月にわたり、RWEと川崎重工は、このガスタービンを用いて、最大100%水素を燃料とする発電を産業規模で試験する予定である。その過程で、両社は、風力発電や太陽光発電を動力源とする電力系統における、柔軟な発電所にとって重要となる可能性のある様々な運転モードや負荷条件を検証する。
●単一箇所での電気分解と電気への再変換
試験運転に必要な水素は、発電所のすぐ隣に設置されたGET H2 Nukleus電解槽で製造される。この電解槽は、再生可能エネルギー源からの電力を用いて水を水素と酸素に分解する。試験運転期間中は、製造された水素がガスタービンの燃料として供給され、発電に利用される。
川崎重工はリンゲンにおいて、水素を用いた最先端のガスタービン技術を産業規模で試験している。採用されている燃焼システムは、天然ガスと水素の混合比率を変化させても、純水素を含む様々な条件下で安全かつ安定した運転を可能にするよう設計されている。この技術は既に小規模発電所で試験済みであり、今回初めてリンゲンで出力34メガワット級の発電所にスケールアップされる。実地試験は数ヶ月にわたって実施される予定だ。この期間中、RWEと川崎重工は発電所を徹底的に試験し、水素対応型発電所技術のさらなる改良に役立つ貴重な知見を得る。
