研究情報
ゼオライト触媒でバイオプロピレン製造目指す・iPEACE223社、 プレシリーズA2ラウンドで約3億円の資金調達(2025.6)
ETP反応に適したゼオライト触媒により、バイオマス原料からグリーンプロピレン製造技術の確立を目指すiPEACE223㈱(東京都中央区)は、プレシリーズA2ラウンドとして、三菱重工業㈱、ジクシス㈱、ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター㈱が運営するUMI3号投資事業有限責任組合、UMI3号脱炭素投資事業有限責任組合 およびUMI3号脱炭素東京投資事業有限責任組合に対するCE型新株予約権の発行により、約3億円の資金調達を実施した。
iPEACE223社は、エチレンからプロピレン製造が可能なゼオライト触媒技術の実用化に向けて、バイオエタノールからプロピレン(化学品原料)およびプロパン(燃料)等を製造する触媒の開発とその触媒を活用したプラントのプロセス設計を行っている。エチレンやプロピレンなどを、CO2排出量の多い石油化学原料から製造するのではなく、原料自体をバイオマス由来に変えて製造することで、CO2排出量が低減出来る。
iPEACE223社は、ベンチプラントの建設をテクノハブイノベーション川崎(通称:THINK)内 にて進めており、2025年中にベンチプラントでの技術実証を開始予定。三菱重工業は豊富なプロセスプラントの設計・建設実績を有している。ジクシスはLPガスの元売り企業であり、バイオエタノール調達やLPガスのマーケティング等の分野において協業を検討予定だ。
同社は今回の資金調達を通じてバイオエタノールを原料としたバイオプロピレン製造技術の実用化に向けた取り組みを加速させ、脱炭素社会の実現に貢献していく考えだ。
詳しくは、→https://ipeace223.com/post-20250611/
2025-06-15 | Posted in 研究情報 |