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神宮外苑地区まちづくりでの樹木の更なる保全と新たなみどり創出案発表。三井不動産、明治神宮等プロジェクト推進者(2024.9)

 神宮外苑地区まちづくりは、三井不動産㈱、宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事㈱の4者が主体となって推進するプロジェクト。神宮外苑地区の新たな100年に向け、スポーツを核とした、誰もが気軽に訪れ楽しむことが出来る公園の再編と広域避難場所としての防災性を高める複合型のまちづくり実現するものとして、提案されたものである。本計画は、「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針」で示した公園まちづくり制度の活用要件に適合する優良な計画であり、かつ実現性があると認められるため、東京都は、東京都公園まちづくり制度を適用することとした。

 本計画において、プロジェクト推進の4者は、2023年9月12日に東京都からの要請(「神宮外苑地区のまちづくりにおける樹木の保全について(要請)」)を受け、本計画エリア全体で一本でも多くの樹木を保全するために、施設計画の工夫等及び既存樹木の2023年の調査結果を踏まえた細部にわたる検証を⾏った上で、事業者間での協議を重ねてきた。今般、伐採本数の削減とともに、新たなみどりの創出に向けた緑化計画の見直し案をとりまとめ、東京都に報告し、その内容について発表した。 

<発表のポイント>

1. 再開発後の樹木本数の増加 本計画における3m以上の樹木の本数は、当初計画では再開発前の1,904本から、再開発後は94本増加し1,998本としていたが、今回の以下見直し等により、再開発後は400本増加し2,304本となる。(増加する400本は、伐採本数減少124本、今回の新植本数増加261本、当初計画での樹木増加94本の合計から、枯損等79本を差し引いた本数となる。)

(1)施設計画の工夫等による伐採本数の削減等 新ラグビー場及び聖徳記念絵画館前事業計画における施設計画の工夫や2023年に実施した毎木調査に基づく保存もしくは移植への見直しのほか、既存樹木の枯損等により、伐採樹木は当初計画の743本から124本減少し619本となる。

(2)新植本数の増加 緑化計画の深度化に伴い、新植樹木は当初計画の837本から261本増加し1,098本となる。

2. 新野球場棟のセットバック幅の拡大 いちょう並木の歩道縁石から新野球場棟地下躯体までの距離(以下「セットバック幅」という。)について、2023年と2024年の2回のいちょう並木の根系調査により根の太さ・本数・長さを調べた結果を踏まえ、セットバック幅を当初計画の約8mから約10.3m拡大し、約18.3mに設定する方針といたします。これにより、いちょうを保全するためのより良い生育環境の充実を図ることができる。 なお、本方針については、複数の樹木医等の専門家の意見を基に、調査方法の検討や結果分析を⾏い、さらに第三者からのセカンドオピニオンを得た上で、決定に至っている。

詳しくは、→https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf

関連情報(三井不動産)→https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0705/                       関連情報(伊藤忠商事)→https://www.itochu.co.jp/ja/news/news/2024/240703.html

2024-09-11 | Posted in トピックス |