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韓・SK Energy、SAFの商業生産開始へ。co-processing方式の生産ライン完成(2024.9)
9月11日、韓国最大の精製業者でありSKイノベーションの子会社であるSK Energyは、国内初となるSAF専用生産ラインの完成を発表した。先進的なco-processing技術を活用したこの新施設は、来月から商業生産を開始する予定だ。これは、精製業界における急成長分野で、急速に拡大するSAF市場をリードするという同社の継続的な取り組みにおける重要な節目となる。
SAFは、ジェット燃料と化学的性質が類似しているものの、炭素排出量が少ない航空バイオ燃料の一種。コプロセス方式のSAF生産ラインは、バイオ原料を従来の石油生産プロセスと統合し、石油製品と低炭素製品の同時生産を可能にする。バイオ原料を石油製品製造プロセスに継続的に供給するために、専用の5キロメートルのパイプラインが設置されており、SAFの連続生産が可能だ。
商業生産が開始されると、SK EnergyはSAF事業の原材料調達、生産、販売を網羅するバリューチェーンを完成させることになる。昨年、SKイノベーションの別の子会社であるSKトレーディングインターナショナルは、廃棄物ベースの原材料サプライヤーに投資し、バイオ原料の安定供給を確保した。さらに、SK Energyはインフィニウムと協力し、グリーン水素とCO2を活用するe-燃料技術の開発に取り組んでいる。
SK Energyは6月に、国際航空部門のSAF生産を公式に認めるISCC CORSIAを含む、SAFの生産と販売を支える重要な認証を複数取得した。同社はまた、欧州連合の再生可能エネルギー指令(RED)に基づくISCC EU認証と、自主市場における環境に優しい製品に対するISCC PLUS認証も獲得した。
SKエナジーは来年初めから大韓航空の旅客便にSAFを供給する予定で、これは同社の市場拡大に向けた幅広い戦略に沿った極めて重要な動きである。この取り組みは、SK Energy、産業通商資源部、国土交通部、仁川国際空港公社、大韓航空が国産SAFの商業運用を祝った8月30日の仁川国際空港での最近のイベントに続くものである。
詳しくは、→https://skinnonews.com/global/archives/19078