研究情報
兼松、Spiberと人工構造タンパク質の用途開発を開始。第三者割当増資引き受け、株式取得(2024.1)
兼松㈱とSpiber㈱(スパイバー:山形県鶴岡市)はスパイバーが製造する構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)」の幅広い産業領域における用途開発を目指して協業を開始したと発表した。また、兼松はスパイバーが実施する第三者割当増資を引き受ける方法により同社の株式を取得した。
スパイバーは、原料に石油や動物素材を使わず、植物由来のバイオマスを使用して微生物発酵プロセスによってつくられる人工構造タンパク質素材 「Brewed Protein」の開発・生産を行なっている。繊維やフィルム、樹脂材料等多様な素材へと加工可能で、様々な環境課題に対する新たなソリューションとして期待されている。化石燃料由来の合成繊維、樹脂、合成皮革、接着剤、乳化剤、機能性フィルム等からの代替や、代替肉などの食品分野、生体適合素材などの医療分野での活用も視野にはいる。また、バイオマス素材であり、環境分解性も有する。
兼松は、130社以上のグループ会社と数多くのお取引先から形成される幅広い事業基盤とともに、創業以来130年以上にわたり蓄積された様々な事業の経験や知識、技術、人的資本、ネットワーク、バリューチェーンなどの経営資源・無形資産(インタンジブルアセット)を保有している。この経営資源・無形資産を活用して、スパイバーおよびお取引先と共に「Brewed Protein」素材の幅広い産業領域への浸透を図る考えだ。
詳しくは、→https://www.kanematsu.co.jp/press/release/20240125_release
2024-01-27 | Posted in 研究情報 |