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関西電力、三菱重工と姫路第二発電所のCO2分離・回収技術に関する試験設備建設、実証試験の覚書締結(2024.1)

 関西電力㈱は、三菱重工業㈱と液体アミン型CO2分離・回収システムのパイロットスケール試験設備(5トン-CO2/日 規模)を姫路第二発電所内に建設し、排ガス中のCO2の分離・回収を行う 実証試験に向けた覚書を締結したと発表した。 両社は、1991年から南港発電所内に液体アミン型CO2分離・回収システムのパイロットスケール試験設備(2トン-CO2/日 規模)を設置し、排ガス中のCO2を効率的に分離・回収するアミン吸収液やCO2回収プロセスを 共同開発してきた。 この度、姫路第二発電所に試験設備を設置した上で、2025年度から 実証試験を開始し、近年火力発電設備の主流になっているコンバインドサイクル発電方式に適応したCO2回収プロセスや、さらに高性能な吸収液の開発を目指す。

 関西電力はは、パイロットスケール試験設備の設計・実証試験に関する助言等と試験設備の運転に必要となるエネルギー等の供給を、三菱重工は、本設備の設計・建設、実証試験を行う。 両社が共同開発したアミン吸収液の「KS‐1TM」およびそれを改良した「KS‐21TM」は、一般的なアミン吸収液と比べ、CO2の分離に必要な エネルギー消費量を大幅に抑えることができ、発電所や化学プラントなど、多種多様な分野で活用されている。 両社は、今後も本実証試験を通して、エネルギー業界にとどまらず、輸送・ 製造業等にもCO2分離・回収技術を展開していくとした。

詳しくは、→https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2024/pdf/20240117_1j.pdf

2024-01-18 | Posted in トピックス |