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欧州理事会と欧州議会、石油、ガス、石炭分野でのメタン排出削減の新規制案に合意。 （2023.11）

　欧州理事会と欧州議会は、エネルギー分野におけるメタン排出の追跡と削減に関する規制に関する暫定的な合意に達したと発表した。

　この規制では、石油、ガス、石炭分野に対し、メタン排出量の測定、報告、検証を行うとともに、メタン漏れの検出と修復、ベントやフレアの制限など、メタン排出を回避するための緩和措置を導入するための新たな要件を盛り込んでいる。また、EUへの石油、ガス、石炭の輸入によるメタン排出の透明性を確保するための世界的な監視ツールも提案している。今回の暫定合意は今後、両機関によって承認され、正式に採択される必要がある。

　メタンは強力な温室効果ガスであり、気候変動への全体的な寄与においてCO2に次ぐものであり、現在の気候温暖化の 3 分の 1 の原因となっている。2020年に、EUは、EUメタン戦略を定めた。翌年、欧州委員会は12月、気候中立性の達成を目的とした欧州グリーンディールの実施を目的とした「Fit for 55」立法パッケージの第2部として、エネルギー部門におけるメタン排出削減に関する規制案を提示した。平行して、2021年のCOP26国連気候会議で、EUは米国と協力して「グローバル・メタン・プレッジ」を立ち上げ、100カ国以上がメタン削減に取り組むことを約束した。 2020年のレベルと比較して、2030年までに排出量を30% 削減するとした。COP27の会期中に、EUと米国はメタンに関する閣僚会議を開催し、これまでの進捗状況を強調し、さらなる実施段階について協議した。2023年10月の環境理事会会議で、EU閣僚はCOP28におけるEUの一般交渉立場となる結論を承認した。

詳しくは、→https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2023/11/15/climate-action-council-and-parliament-reach-deal-on-new-rules-to-cut-methane-emissions-in-the-energy-sector/