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出光興産と油脂専門商社LOPS、廃食用油等のSAF原料調達に関する共同検討合意(2023.8)
出光興産㈱と、油脂ビジネスを展開するLOPS㈱(東京都千代田区)は、SAFの原料調達に関する共同検討を実施することに合意し、このたび基本合意書を締結した。両社は今後、国産SAFの社会実装に向けて、廃食用油などのSAF原料を国内各地から安定的に調達する体制を2020年代後半までに構築することを目指す。
航空業界におけるCO2削減の具体策として、SAFの安定供給の実現に対する社会的な要請が高まっている。SAFは非化石由来の原料から製造されますが、食用作物と競合の少ない原料の確保が課題の一つとなっている。本合意により両社は、出光興産が持つ石油製品の製造技術、LOPSが持つ動植物油脂に関する知見、それぞれのサプライチェーンを活用し、国内における廃食油などのSAF原料の調達、貯蔵・海上輸送・陸上輸送の最適化とコスト削減、安定調達に向けた仕組みづくりに関する検討を行う。
出光興産は、2030年までに本邦エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換えるという日本政府および航空業界の目標実現に向け、年間50万KLのSAF国内生産体制の構築に取り組んでいる。そのために、2026年度から供給開始予定の千葉事業所でのATJ技術による実証に加え、2020年代後半の供給開始を目指し、HEFA技術も対象に2号機以降の展開を検討している。
LOPSは、2007年に設立された油脂専門商社。生産者との友好的かつ強固なパートナーシップを背景に様々な用途に油脂原料を供給しており、廃食油の輸出では50%以上のシェアを有する。油脂の安定供給とマーケットの安定化を図ると共に、常にグローバルな視点に基づき、油脂業界に於けるスタビライザーとして社会に貢献している。
詳しくは、→https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/230824.html