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米国環境保護庁、2023~25年のバイオ燃料の利用量を定める再生可能燃料基準(RFS)発表。エネルギー安全保障、脱炭素、農業支援強化へ(2023.6)
米国環境保護庁(EPA)は、2023年から2025年までのバイオ燃料の利用量を定める再生可能燃料基準(RFS) プログラムに基づく最終規則を発表した。この規則は、過去2年間のRFSプログラムの調査・検討に基づくものであり、また、米国のエネルギー安全保障を強化し、低炭素燃の利用を推進し、国内農業を支援するというバイデン・ハリス政権の政策方針に基づくものである。
最終規則は、2023年から2025年までに、石油の海外依存を日量約13万~14万バレル削減することにより、米国のエネルギー安全保障を強化する。最終規則では、エネルギー安全保障において重要な役割を果たす国内製油所への影響を監視するEPAの考え方についても触れている。Michael S. Regan長官は、「今回の最終規則は、今後何年にも渡って安定的に運用し、燃料費の高騰から消費者を守り、地方経済を強化し、よりクリーンな燃料の国内生産を支援し、温室効果ガス排出量の削減を支援するものである」と述べた。
設定ルールは、2023年から2025 年までのセルロース系バイオ燃料、バイオマスベースのディーゼル (BBD)、高性能バイオ燃料、および総再生可能燃料のバイオ燃料量要件と関連する割合基準を示すもので、最終的な利用量目標は以下のとおり。
利用量目標 (単位:billion RINs)※1
2023 |
2024 |
2025 |
|
Cellulosic biofuel |
0.84 |
1.09 |
1.38 |
Biomass-based diesel※2 |
2.82 |
3.04 |
3.35 |
Advanced biofuel |
5.94 |
6.54 |
7.33 |
Renewable fuel |
20.94 |
21.54 |
22.33 |
Supplemental standard |
0.25 |
n/a |
n/a |
1 RIN は、エタノール換算 1 ガロンの再生可能燃料に相当。 BBD は 10 億ガロンで表示。
関連情報→https://greenproduction.co.jp/archives/13900