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米・Gevoと韓・LG化学、バイオプロピレンの共同開発契約を締結。ETO変換技術を利用(2023.4)
持続可能な燃料や化学品生産に注力する、米国のGevo(コロラド州エングルウッド)と韓国のLG化学(ソウル市)は、GevoのバイオエタノールからオレフィンへのETO(Ethanol to Olefins)変換技術を利用して、100%バイオベースの化学品のバイオプロピレンを開発するための共同開発契約を締結したと発表した。
Gevoの ETO 技術は、SAFを含む再生可能な燃料や化学品に利用できる。オレフィンは石油化学の分野ではビルディングブロックとも呼ばれるが、この変換技術を用いることで、カーボンニュートラルまたはカーボンネガティブなビルディングブロックを生産することができる。植物由来の再生可能なオレフィンは、光合成によって捕捉された大気中のCO2を原料としており、現在市場に出回っているオレフィン製品と同じ性能を発揮すると期待されている。
バイオエタノールからバイオエチレンについては商用化されているが、ETO技術でバイオプロピレンを生産する商用化事例は現時点ではなく、Gevoは、再生可能なオレフィンをエタノールから製造する中核的な技術を提供し、パイロット研究、技術的スケールアップを行い、商業化を進める考えだ。
詳しくは、→https://investors.gevo.com/news-releases/news-release-details/gevo-enters-joint-development-agreement-lg-chem-develop-bio →https://www.lgchem.com/company/information-center/press-release/news-detail-9263?lang=en_GLOBAL