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JR西日本グループ、次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた実証実験開始 (2022.8)
JR西日本グループでは、2050 年にグループ全体の CO2排出量の実質ゼロをめざした取り組みを行っているが、その一環で、国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」 (鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として、(公財)鉄道総合技術研究所と JR7社から共同提案した計画が採択され、ディーゼル車両(気動車やディーゼル機関車といった軽油を燃料としてディーゼルエンジンで動く鉄道車両)への次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験を、同社エリアを中心に実施する。 (「次世代」バイオディーゼル燃料:軽油と成分がほぼ同等であるため、軽油からの 100%置換が期待されるバイオディーゼル燃料)同社が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料へ 100%置き換えることを目標とし、 その実用性を検証する。なお、次世代バイオディーゼル燃料を常時 100%使用する本格実装に向けた長期走行試験を行うのは、鉄道事業者では初めてとなる。
●実験内容概要
A) エンジン性能確認試験 エンジン単体での試験。 軽油と次世代バイオディーゼル燃料の混合率5%から開始し、 段階的に100%に引き上げ、軽油を使用した場合との差異を確認する。 B) 走行試験 試運転列車に次世代バイオディーゼル燃料を100%使用し、1日1往復の試験走行。 通常期・夏期・冬期の3シーズンで各1か月程度実施し、気温の影響を確認する。 C) 長期走行試験 複数の営業列車に次世代バイオディーゼル燃料を100%使用し、1車両あたり1日200km程度走行。 燃料消費量の変化や品質レベル、営業列車に使用できる安全性・安定性が担保できるかを確認する。
●DEC700 またはキハ40 などで、山陰線等、主にディーゼル車両が走行する線区での実施を検討中。
●2022年度:エンジン性能確認試験、2023年度:走行試験、2024年度:長期走行試験、2025年度以降:本導入
詳しくは、→https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220824_03_press_baio.pdf