研究情報
東北大学、CNFで半導体特性発現を発見。高純度シリコンに代え木材使用の電子素子の可能性(2023.1)
東北大学未来科学技術共同研究センターと同大学大学院工学研究科附属先端材料強度科学研究センターの研究グループは共同で、CNF(セルロースナノファイバー)組織を制御したナノサイズのシート材に半導体特性が発現することを見出したと発表した。
CNF の原料である製紙用パルプは、カーボンニュートラル素材の地球再生の材料として期待されているが、現時点での応用は機械的・化学的分野に限定されている。CNF組織を制御したナノサイズのアモルファスケナフセルロースナノファイバー(AKCF)シートに、N型負性抵抗に基づく直流/交流変換、スイッチング効果、整流特性が発現したことを確認した。高価な高純度シリコン(Si)素材やレアメタルを用いた化合物半導体と異なり、低廉で無害のバイオ素材による半導体作製の可能性も見いだされ、また日本に豊富に存在する森林資源を活用することで、植物由来の半導体によるペーパーエレクトロニクスの実用化可能性が期待されるとした。
詳しくは、→https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/01/press20230110-01-si.html
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2023-01-12 | Posted in 研究情報 |