研究情報

富士フイルムとCO2資源化研究所、CO2主原料にアミノ酸産生する水素酸化細菌の共同研究(2022.12)

 富士フイルム㈱と㈱CO2資源化研究所(東京都江東区、UCDI社)は、12月23日、CO2を主原料に有機物を産生する水素酸化細菌の量産化技術開発に関する共同研究契約を締結した。本研究は、UCDI社独自の水素酸化細菌「UCDI水素菌」を大量培養し、アミノ酸の一種であるアラニンを効率的に産生する量産化技術を両社で開発するもので、今後、両社は、早期に本技術の確立を図り、社会実装を目指す。
 水素酸化細菌は、CO2を栄養源として取り込み、速いスピードで増殖しながら有機物を産生する微生物だ。有機物の生産プロセスにおいてCO2を吸収することで、CO2の排出量よりも吸収量が多いカーボンネガティブが可能となることから、国際社会の喫緊の課題である脱炭素社会の実現に向けた有用な手段の一つとして期待されている。しかし、水素酸化細菌の実用化には、安定的な大量培養や有機物の高効率な産生を可能とする量産化技術の確立が求められる。

詳しくは、→https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/8976

 

2022-12-27 | Posted in 研究情報 |