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帝人フロンティア、生分解性速度向上のPLA(ポリ乳酸)樹脂開発。生分解促進剤添加し(2022.12)

 帝人フロンティア㈱は、従来品より海洋・河川や土壌中での生分解速度が速く、生分解性と実用性を両立するPLA(ポリ乳酸)樹脂を開発したと発表した。ポリマーに新たな生分解促進剤を添加することで、強度や成型性などの実用性を損なうことなく生分解速度を向上することが可能となった。

 PLA樹脂は、一般的に植物由来成分を原料にしていることや生分解性を持つことで、昨今の環境負荷低減ニーズに対応しており、また、生分解性素材の中でも高い融点と結晶性を有し、実用性を備えていることから幅広い製品に使用されている。しかし、高温多湿となるコンポスト環境下では生分解性能を発揮するが、海洋・河川や土壌中においては生分解速度が非常に遅いため、マイクロプラスチックが長期間残留するという問題や、生分解性を向上させると強度が劣るなど実用性を損なうとの問題もあった。今回の開発商品は、生分解促進剤の添加量や条件を調整することで分解期間のコントロールも可能となる。農業や漁業に関する資材へ使用する場合は、その希望耐用年数に応じて、分解期間の設定が可能だ。

開発のPLA樹脂を使用したルアー

 今後はペレットや射出・押出成形品、テキスタイルおよび不織布の加工品の生産・販売を開始する。2023年度内に素材の生産・販売を開始し、2026年度には、数億円規模の売上を目指すとしている。

詳しくは、→https://www2.teijin-frontier.com/news/post/133/

 

2022-12-11 | Posted in トピックス |