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パナソニックHD、生分解性のセルロースファイバー成形材料を開発(2022.12)

 パナソニック ホールディングス㈱マニュファクチャリングイノベーション本部は、これまでに開発してきた植物由来のセルロースファイバーを高濃度に樹脂に混ぜ込む技術を生分解性の植物由来樹脂(ポリ乳酸)等へ展開し、生分解性の成形材料を開発したと発表した。生分解性樹脂にセルロースファイバーを高濃度添加することで、機械特性と生分解性に優れた成形材料を開発した。

 同社は、2015年から石油由来の樹脂量を減らす研究開発活動を開始、2019年に天然由来成分であるセルロースファイバーを55%濃度で開発以降、徐々に割合を高め、2022年3月には植物由来の樹脂を使用したバイオマス度90%以上の成形材料を開発、さらに成形材料の完全生分解化に向けて、生分解性樹脂にセルロースファイバーを混ぜ込む取り組みを進めてきた。既存の生分解性樹脂は、ポリプロピレン等の汎用樹脂と比べると強度や耐久性が低く、さらにセルロースファイバーと混ぜ込むと流動性が低く、複雑な形状の成形が難しいため展開先が限られていた。そのため、植物由来のポリ乳酸を含む複数の生分解性樹脂をブレンドし、適正な添加剤を加えることにより、1 mmの薄肉成形も可能な生分解性と高弾性率を両立する成形材料を開発した。また、従来のkinari(セルロースファイバー55%)同様、着色自由性が高い白色の樹脂ペレット化に成功、素材そのものを褐色化させることも可能で、木質感などの高いデザイン性も実現できる。開発した成形材料は日本バイオプラスチック協会(JBPA)が認証する「生分解性バイオマスプラ」マークを取得した。
 今後、家電筐体や車載機構部材、高強度とデザイン性を活かした大物家電外装や美容家電、服飾衣料品や日用品、また飲料・食品容器等への展開を進めていく考えだ。

詳しくは、→https://news.panasonic.com/jp/press/jn221206-1

 

2022-12-11 | Posted in トピックス |