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東レ 100%植物由来のナイロン510繊維を開発、販売開始 (2022.1)

 東レ(株)(東京都中央区)は、原料のポリマーをすべて植物由来にしたナイロン510(N510)繊維を新たに開発し、事業化をスタートしたと発表した。

 同社のバイオマス由来ポリマー素材・製品の統合ブランドである「エコディア®」で、原料のポリマーを100%植物由来にしたナイロン繊維の上市は今回が初。同社は、用途展開として、テキスタイルではスポーツ・アウトドア用途向けを中心に、薄地織物からカットソー素材まで、ファイバーではスポーツ・アウトドアからインナーレース・資材用途まで、サステナブル商材として提案する予定。

 ナイロン繊維は、1930年代に米国で発明され、日本では1950年代初期に同社が先駆けて事業化した繊維で、しなやかで耐久性があり、しわになりにくく洗濯しやすい特徴から、アパレル製品をはじめ、様々な用途で長年使用されてきた。しかしながら、一般的に合成繊維の原料は石油由来であり、資源枯渇や地球温暖化などの地球環境問題から、原料の植物由来化が図られてきた。

 今回開発したナイロン510繊維は、植物由来のセバシン酸(植物:ヒマ)とペンタメチレンジアミン(植物:トウモロコシ)を重合・紡糸してつくる。実用的な100%植物由来ナイロンとして、融点が高く、また、優れた寸法安定性を有する。従来のナイロン6と同等の強度と耐熱性を持ち合わせているため、現行の石油由来ナイロンを使用した商品と同様のスペックでありながらサステナブル商品の企画が可能という。

詳しくは→https://www.toray.co.jp/news/details/20220113102107.html

2022-01-25 | Posted in トピックス |