研究情報

仏スタートアップ・Mantle8、天然水素の商業的実現可能性証明に向け、シリーズA資金調達で3,100万ユーロ調達(2026.5)

 2026年5月13日、フランスのグルノーブルに拠点を置く天然水素探査会社Mantle8は、シリーズAラウンドで3,100万ユーロを調達した。この資金は、高純度天然水素の商業的に利用可能な最初の貯留層をターゲットとした世界規模の探査・掘削キャンペーンにおいて、同社独自の技術スタックを活用するために使われる。今回のラウンドはSandwaterが主導し、Breakthrough Energy Ventures、フランス政府に代わってBpifranceが運営するEcotechnologies 2ファンド、IP Group、Wind Capital、Calderion(Audaciaが出資する投資プラットフォーム)が参加した。

 この資金は今後2年間で、世界で最も先進的な天然水素探査・掘削キャンペーンに投入される。マントル8の革新的な技術プラットフォームは、商業的に実現可能な天然水素貯留層を特定するために特化されており、同社のグローバルな開発パイプライン全体で活用され、最も有望な機会を特定し、優先順位付けを行う。その後、これらの地点で掘削を行い、天然水素の蓄積を確認するとともに、商業的に実現可能な大規模生産を支援するために、貯留層の量、純度、品質を評価する。

 水素は、将来の脱炭素化された産業システムにおいて極めて重要な要素であるが、その役割の重要性は価格と産地によって左右される。Mantle8社の革新的な技術は、商業的に実現可能な天然水素埋蔵量を特定することで、探査リスクとコストを削減する。経済モデルでは、生産コストを1kgあたりわずか0.80ユーロと予測しており、クリーン水素供給の平均コストを大幅に引き下げることに大きく貢献する。これは水素セクターの経済性を根本的に変革し、ヨーロッパをはじめとする世界各地に、低炭素の自給自足型エネルギー源をもたらす。掘削と対象貯留層の開発に特化したパートナーと協力することで、この技術を迅速かつ大規模に展開することが可能である。

詳しくは、→https://mantle8.com/mantle8-raises-e31m-in-series-a-funding-to-prove-commercial-viability-of-natural-hydrogen-production

2026-05-14 | Posted in 研究情報 |