トピックス,エネルギー編

スイス・e-SAF注力のMetafuels、SAF生産を工業化するために900万ドルを調達(2025.1)

 e-SAFの開発に注力するスイスのMetafuelsは、Celsius Industries(旧UNTITLED、Tetra Laval産業グループが傘下)が主導する、最新の900万ドルの資金調達ラウンドを発表した。その他の新規投資家としては、RockCreek、Fortescue Ventures、Verve Venturesがあり、既存投資家のEnergy Impact Partners (EIP)とContrarian Venturesも参加している。Metafuelsはわずか2年余りで2,200万ドルを調達し、ヨーロッパで最も資金力のある持続可能な航空燃料の新興企業の1つとなった。

 このラウンドは、2023年と2024年に起きたいくつかの技術的ブレークスルーに続くもので、メタフューエルズの開発サイクルがラボ研究から実証と生産規模の拡大へと移行する次の段階を告げるものである。さらに、MetafuelsはPSI研究所とともに、最近スイス政府の連邦エネルギー局から500万ドルの助成金を獲得した。

 昨年5月、Metafuels は、デンマークに合成持続可能航空燃料(e-SAF)施設を設立するために European Energy と契約を締結したことを発表した。この施設では、毎日約 12,000 リットルの e-SAF を生産する。プロジェクトの開発段階が進行中で、Metafuels はすでに、航空会社、燃料供給業者、空港、企業旅行者などとの潜在的な購入者との提携を含め、早期のオフテイク交渉に取り組んでいる。

 他の SAF 企業と同様に、Metafuels は再生可能電力を主エネルギー源として製造する持続可能な航空燃料(e-SAF) の生産に注力しているが、同社の差別化要因は、原料 (e-メタノール) を非常に高い収率で e-SAF に変換し、より効率的でコスト効果の高いプロセスを確保する能力によるコストリーダーシップである。Metafuels の代表的な e-SAF であるaerobrew は、航空機のサイズ、タイプ、短距離または長距離に関係なく、従来の灯油を置き換えることができる。

詳しくは、→https://metafuels.ch/knowledge-base/e-saf-leader-metafuels-raises-9-million-round-to-industrialise-production-of-sustainable-aviation-fuel/

2025-01-23 | Posted in エネルギー編, トピックス |