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伊藤忠商事・Neste社・韓GSC社、商業規模でのCORSIA適格燃料供給を確立。成田国際空港で搬入開始(2024.9)

 伊藤忠商事㈱は、フィンランドのNeste OYJ社(Neste社)、韓国のGS Caltex社(GSC社)との協働により、「民間航空のためのカーボン・オフセット及び削減スキーム(CORSIA)に適合する燃料:CORSIA Eligible Fuel:CEF)」の商業規模での供給を、成田国際空港で開始する。商業規模での継続的なCEFの供給は世界的にも稀有であり、供給を通じ国内におけるCEFの本格的な普及拡大を図る考えだ。

 国際民間航空機関(ICAO:International Civil Aviation Organization)は、航空機が排出する二酸化炭素(CO2)を2050年までに実質ゼロとする長期目標を採択している。これによると、2024年以降、2019年比で排出量をCORSIAに適合する方法で15%削減、もしくは、オフセットすることが求められている。伊藤忠商事は、CORSIAの要件を満たす認証スキームISCC CORSIAを取得しており、今後下図のサプライチェーンを通じて商業規模でのCEFの流通を行う。これらは、長年の取引実績に基づき強固な信頼関係を築いているエネルギーサプライヤーであるNeste社及び、GSC社の協力のもとに実現した。

 国内では訪日外国人の増加による国際線需要増加などにより、航空燃料の不足が深刻化しており、その主要因として、航空燃料の輸入タンクから空港施設への輸送に使用する内航船の逼迫化が挙げられる。CEFは、外航船を用いて成田国際空港㈱が所有する航空燃料受入ターミナルへ直輸入するため、航空燃料の脱炭素化に加え、航空燃料の安定供給にも寄与するサプライチェーンとなっている。今回、成田国際空港に搬入したCEFは全日本空輸及び日本航空をはじめとする航空会社に供給予定。今後も需要に応じて供給を継続し、他空港への供給も検討する。

詳しくは、→https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2024/240919.html

2024-09-20 | Posted in トピックス |