研究情報
DX農業支援のサグリ、シリーズAで約10億円資金調達。農地マッチングや脱炭素事業注力(2024.8)
DX農業支援のサグリ㈱(兵庫県丹波市)は、千葉道場㈱、グローバル・ブレイン㈱が運営する複数のファンド、スパークル㈱、SMBCベンチャーキャピタル㈱、静岡キャピタル㈱、あおぞら企業投資㈱、BIG Impact株式会社、池田泉州キャピタル㈱、北海道ベンチャーキャピタル㈱、レオス・キャピタルパートナーズ㈱、㈱グロービスなどがそれぞれ運営するファンドおよび、メルカリ創業者 石塚亮、SmartHR創業者 / Nstock CEO 宮田昇始などのエンジェル投資家を引受先とした第三者割当増資により、約10億円の資金調達を実施した。
気候変動の影響が深刻化する中、カーボンニュートラルの実現と持続可能な農業の推進が急務となっている。農業分野もGHG排出の重要な要因の1つであり、特に、農業における肥料の使用に伴う一酸化二窒素(N2O)や、水田から発生するメタンガスなどが主要な排出源となっており深刻な問題である。
これらの排出量を削減するためには、肥料の使用量の削減や環境に配慮した水管理が必要である。これにより、農業分野における温室効果ガス排出の削減を達成し、地球規模での気候変動緩和に貢献することが期待される。その中でも近年、衛星解析技術の進歩により農業の管理と監視が改善され、GHG排出量の削減に向けた取り組みが加速している。
サグリは、衛星データなどのリモートセンシングデータをAIを用いて解析し、農地の耕作状況や作付け状況、土壌分析、水管理の状況などを高精度で解析することが可能だ。これにより農業生産基盤の確立や脱炭素化を推進し、持続可能な農業生産への転換を実現することが期待されている。
詳しくは、→https://sagri.tokyo/2024/08/08/seriesa/