研究情報

JFEエンジニアリング、新開発CO2分離回収パッケージ実証試験で高濃度CO2回収。今年度中商品化へ(2024.8)

 JFEエンジニアリング㈱は、このたび、同社が開発したCO2分離回収パッケージ”GX-Marble”の実証試験において、バイオガス発電設備の燃焼排ガスから濃度99.5%のCO₂を回収することに成功した。

 ”GX-Marble”は、膜分離法と物理吸着法のハイブリッド型のCO2分離回収パッケージであり、燃焼排ガス中の低濃度CO2を低消費エネルギーにて高濃度に分離・回収できる設備だ。

 本実証試験は、㈱Jバイオフードリサイクル(神奈川県横浜市)横浜工場にて、食品廃棄物から発生させたバイオガスを燃料とするガスエンジン発電の燃焼排ガスを用いて実施している。回収したCO2はバイオマス由来のため、CCUのみならず、貯留することによってネガティブエミッション技術の一つであるBECCS(Bioenergy with Carbon Capture and Storage)を実現でき、カーボンネガティブを達成することが可能だ。

 本実証試験で得られた成果を基に、”GX-Marble”の今年度中の商品化を目指す考えだ。”GX-Marble”は、比較的小型の燃焼ガス排出設備に適しているだけでなく、自動運転機能を搭載予定。

詳しくは、→https://www.jfe-eng.co.jp/news/2024/20240806.html

2024-08-07 | Posted in 研究情報 |