研究情報

理研食品・サンシキ・高知大、カギケノリの共同研究開始。牛ゲップのメタンガス排出削減へ(2024.5)

 理研ビタミン㈱の子会社、わかめ関連商品などの製造や、海藻養殖に関する研究を行う理研食品㈱(宮城県多賀城市)は、海藻スタートアップの㈱サンシキ(東京都渋谷区)および高知大学との共同研究契約を2024年5月20日に締結し、サンシキと高知大学が取り組む海藻「カギケノリ」の研究に参画した。サンシキはカギケノリを配合した飼料サプリメントの開発に取り組んでおり、高知大学の持つ種苗技術と理研食品の持つ陸上養殖の知見を活用して、早期の商品化を目指す。

 カギケノリは熱帯から温帯の海域に広く生息している、紅藻類に分類される海藻の一種。牛の飼料に0.2%混ぜて与えることで、メタンガスの排出が最大98%減少することが確認されている。そのため、カギケノリを配合した飼料は畜産によるGHG排出量を削減する可能性を秘めており、世界のスタートアップ企業や研究機関がカギケノリの大量生産技術の確立を目指して研究を進めている。

 サンシキと高知大学は既にカギケノリの培養技術の確立に成功している。また、高知大学と理研食品は2018年から両者が参画していたJST-OPERAプロジェクトにおいて、緑藻ヒトエグサの陸上養殖を可能にする種苗生産技術を開発するなどを行ってきている。

カギケノリの共同研究を開始

詳しくは、→https://www.rikenvitamin.jp/news/detail/20240327151843.html
https://www.sunshiki.com/

 

 

 

2024-05-29 | Posted in 研究情報 |