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東武鉄道と東武商事、SLにバイオ燃料利用の実証実験を開始。石炭燃料をバイオコークスに(2024.1)

 東武鉄道㈱と東武商事㈱では、2024年1月31日(水) から「SL大樹」の燃料(石炭)の一部を、植物原料由来のバイオコークスに置き換える実証実験を開始すると発表した。SLにバイオ燃料を使用することは国内で初めての取り組み。

 本実験では、SLのボイラーの圧力維持と保護をするため常時石炭を燃焼させる保火作業において、燃料の40%をバイオコークスに置き換え、燃焼効率やボイラーへの影響など実用性を検証する。 あわせて、DL大樹(ディーゼル機関車)の燃料(軽油)の約50%を、バイオディーゼル燃料混合軽油「B5」に置き換える。 これらにより、CO2の排出量を年間150t(一般家庭約50世帯分の年間CO2排出量に相当)以上削減できる見込み。SL大樹は「鉄道産業文化遺産の保存と活用」と日光・鬼怒川エリアを中心とした新たな「地域の観光活力創出」を目的として、2017年8月10日に復活運転を開始し、約49万人のお客様の乗車実績をもつ。 今般の取り組みによりCO2排出量の削減を図り、持続可能なSL運行を目指す。

 なお、バイオコークスについては滋賀バイオマスより、バイオディーゼル燃料混合軽油は三和エナジーから東武商事が調達する。 本実験の結果を踏まえ、本格運用を検討するほか、将来的には日光エリアでバイオ燃料バスを運行する東武バス日光が目指す「地産地消型のエネルギーサイクル」構築に向けた取り組みと連携しながら、バイオ燃料の使用比率を上昇させる試験を継続する。 

詳しくは、→https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20240125112826RFwnonCSBRfPDCtmpwZlXQ.pdf

2024-01-25 | Posted in トピックス |