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東京証券取引所、カーボン・クレジット市場開設し売買開始。初日3,689t-CO2の売買成立(2023.10)
日本取引所グループは、10月11日、東京証券取引所において、カーボン・クレジット市場を開設し、売買を開始したと発表した。市場開設を記念して、同日にセレモニーを開催し、西村康稔経済産業大臣を始め、カーボン・クレジットの関係省庁・団体が出席した。また経済産業省大臣は、以下のコメントを発表した。
経済産業省は、2050年カーボンニュートラル、2030年度の温室効果ガス排出量46%削減に向けて、成長志向型カーボンプライシング構想を打ち出し、排出削減に先行的・意欲的に取り組む企業にメリットのある仕組みの構築を目指している。カーボン・クレジットの活用は、社会全体での効率的な排出削減を実現しつつ、民間企業のGX投資を引き出すうえで大変有効な取組である。クレジットの取引を通じて炭素の削減価値に価格が付けられることで、脱炭素投資の予見性を高め、企業のGXに向けた取組を加速させることが期待されている。
今回の市場開設にあたって、取引の更なる活性化に向けた取組として、東京証券取引所様のご協力のもと、マーケットメイカー制度を新たに導入していく。マーケットメイカーに一定量の売り買い注文を同時に出していただくことで、適切な取引価格を公示するとともに、市場の流動性を確保していく。
今後、今回取引対象となっているJ-クレジットを皮切りに、様々な環境価値が取引されることで、カーボン・クレジット市場が企業のGX投資推進のための重要なインフラとして将来的に大きく発展することを期待している。
東京証券取引所において、カーボン・クレジット市場を開設したが、売買対象となるJ-クレジットについては、5つの売買の区分で合計3,689t-CO2の売買が成立したと発表した。
詳しくは、→https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/20231011-01.html →https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/20231011-02.html