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豊田通商、商用化ベースでの継続的な船舶向けバイオ燃料の供給開始。国内初の取り組み(2023.5)
豊田通商㈱は、2023年4月からグループ企業である豊通エネルギー㈱とともに、名古屋港においてトヨフジ海運㈱の運航する船舶向けに、国内初となる商用化ベースでの継続的なバイオ燃料(バイオディーゼルを配合した燃料)の供給を開始した。
同社は、2021年4月にシンガポール港で初めてバイオ燃料の運航実証を実施したことを皮切りに、2022年4月以降、名古屋港においては、港内を運航するタグボートや内航船に向けて、燃料供給船が接舷(横付け)して燃料を供給するShip to Ship方式でのバイオ燃料の供給トライアルを行うなど、バイオ燃料の有効性や供給のオペレーションなど、商用化に向けた検証を行ってきた。
本供給は、これまで供給トライアルを行ってきたトヨフジ海運の自動車運搬船「とよふじ丸」(内航船)向けに、豊通エネルギーがShip to Ship方式で供給を行う。また、供給するバイオ燃料についても、これまで同様に豊田通商が㈱ダイセキ環境ソリューションと連携し、トヨタグループや豊田通商グループ企業の社員食堂などから回収した廃食油を継続的に調達し、原料の一部として精製、重油と配合したものを使用する。
海運業界は、世界のGHG排出の約2%を占める中、2018 年には、国際海事機関(IMO)が GHG 削減戦略を採択し、2050 年までに GHG 排出量を 2008 年比50%に減少させる目標を定めている。中長期的には水素やアンモニアが期待されていますが多額の投資や技術開発などを伴うことから、足元の脱炭素燃料としてバイオ燃料が有望視されている。
詳しくは、→https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/230510_006234.html