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丸紅、もみ殻炭の製造・販売に係るプロスと業務提携。土壌改良、カーボンクレジット創出へ(2023.4)
丸紅㈱は、精米の生産工程で発生するもみ殻を炭化させた「もみ殻炭」の日本最大級の生産者である㈲プロス(長野県伊那市)と、もみ殻炭の製造販売を含む業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。丸紅は、プロスの生産能力の増強に協力し、生産されたもみ殻炭を各種用途向けに拡販する。また、農地などでの施用用途向けの販売においては、地中への炭素貯留(固定)によりカーボンネガティブを実現し、製造や輸送時のCO2排出量をオフセットすることが可能なカーボンクレジットの創出も目指す。
もみ殻は、全世界で年間約1億4千万トン排出されており、有効活用されずに廃棄・焼却処理され、環境課題となっているケースがある。一方、もみ殻炭は炭の内部に多数の微細孔があり、保温・保水・吸湿・脱臭・土壌改良など様々な機能を発揮するため、製鉄・製鋼用保温材や育苗・園芸培土の構成材用には欠かせず、土壌改良材用にも好んで用いられる他、バイオ炭の一種として、近年では工業用のバイオ原料としても注目されている。
丸紅は、もみ殻炭の製造販売において15年以上の実績があり、各用途に応じた品質調整・維持管理手法などのノウハウを蓄積しているプロスに対し、秋田工場の製造設備更新に協力することに加え、各顧客の要請に応じて国内外でのもみ殻炭生産能力の更なる増強を検討し、環境課題の解決や土壌改良などコベネフィットにも繋がる良質なカーボンクレジットの創出に寄与する。また、もみ殻に限らず、未活用のバイオマスを原料とする各種バイオ炭を活用して創出したクレジットによって、化学品等の商材をカーボンオフセットする等、効率的な循環経済の構築に向けた取組みを積極的に推進する考えだ。
詳しくは、→https://www.marubeni.com/jp/news/2023/release/00045.html