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カナダ・Methanex社と商船三井、バイオメタノール燃料によるネットゼロ航行実施。世界初の取り組み（2023.3）

　Methanex Corporation（カナダ：メタネックス社）と㈱商船三井の両社は、メタノール二元燃料船”Cajun Sun”（ケイジャンサン）にて、世界初のバイオメタノール燃料を活用したNet Zero Voyageを実施した。Methanex社と商船三井の協業の一環であるこの航海は、舶用燃料としてのメタノールの有用性の道を示した。
　商船三井がWaterfront Shipping社（WFS）に貸船する本船は、2023年1月17日に米国ルイジアナ州ガイスマー港を出港し、同年2月4日にベルギーアントワープ港にて航海を完了した。化石燃料由来の天然ガスから製造される従来型メタノールと、再生可能天然ガスから製造され炭素強度（エネルギー消費当たりのCO2排出量）がマイナスの数値であるISCC認証済みバイオメタノールを混焼することにより、18日間の大西洋航海中に消費した燃料からのGHG排出総量を、燃料の製造から消費までのライフサイクルベースでネットゼロとなった。この革新的な燃料ソリューションにより、同業界の低・脱炭素化への移行を後押ししたい考えだ。

　メタネックス社は、世界最大のメタノールサプライヤーであり、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカといった主要マーケットへメタノールを供給している。同社は、ニュージーランド、アメリカ合衆国、トリニダード、チリ、エジプト、カナダにメタノール生産拠点を有している。

詳しくは、→https://www.mol.co.jp/pr/2023/23021.html　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　関連情報→https://www.methanex.com/